1. はじまりのご縁

私たちが玄米団子づくりを始めた原点は、代表が機械製造メーカー出身で、過去に夜久野町のきんつば製造工場の機械導入に携わったことでした。仕事で訪れた夜久野で、人と土地の魅力、そして自然の恵みに心を打たれ、そのご縁が今の「玄米団子」へとつながっています。福知山市・夜久野には和菓子工場が立地し、地域の特産を活かした製造が行われています。
2. 使うお米は、京都・夜久野のコシヒカリ「清雫(せいな)」

玄米団子の主役は、京都・夜久野高原で育つコシヒカリ「清雫(せいな)」。山あいのきれいな湧き水、一日の寒暖差、そして京都府唯一の火山・宝山(田倉山)の恵みを受けた黒ボク土(肥沃な火山灰土)――この土地ならではの条件が、米本来の甘みと旨みを引き出します。
「清雫」は、夜久野の才谷の奥から湧く清らかな水の“雫”をイメージし命名されたお米。私たちは有機肥料を中心に、自然の力を活かした米づくりに取り組む生産者様から直接仕入れています。
3. 火山の恵みと清らかな水の町・夜久野

京都府北部に位置する夜久野(やくの)は、悠久の時を刻んだ大地と清らかな水に抱かれた町です。ここには京都府唯一の火山である宝山(田倉山)があり、その噴火の歴史によってもたらされた玄武岩の柱状節理は、いまも自然公園として残り、訪れる人々を魅了しています。火山由来の「黒ボク土(肥沃な火山灰土壌)」は、作物を力強く育て、夜久野を豊かな農の里として支えてきました。
また、この土地は昼夜の寒暖差が大きく、稲がじっくりと育ち、米に特有の甘みと旨みを蓄えます。山々から湧き出る清らかな水は田畑を潤し、空気の澄んだ環境は作物に生命力を与えます。まさに、大地・水・空気の三拍子が揃った、恵まれた風土なのです。
私たちの玄米団子は、この夜久野の大自然のめぐみと、地域で育まれてきた農の知恵に根ざしています。ひと口食べれば、夜久野という土地そのものの記憶と味わいを感じていただける――それが私たちの願いです。
4. 玄米団子になるまで(私たちの基本方針)

- 低温保管:収穫・精米時期に配慮し、米の風味を守るため温度・湿度管理を徹底。
- 丁寧な浸水と加熱:玄米ならではの香ばしさと食感、やさしい甘みを引き出すため、水加減と加熱プロセスを丁寧に調整。
- 無駄を出さない:選別・成形・包装まで一貫して、食品ロスを最小限に。
- 添加物に頼らない:素材の持ち味を活かし、シンプルな配合で仕上げます。
※製法の細部は季節や米の状態で微調整します。おいしさの基準は「炊きたての白飯がそのまま美味しいか」。団子にしても、口に広がる米の旨みが主役です。
5. 夜久野の魅力を“そのまま”届けたい

私たちの玄米団子は、土地の記憶を運ぶ食べものです。
- 米の甘み:夜久野高原の寒暖差が育むやさしい甘さ。
- きれいな水:山からの清らかな湧き水。
- 肥沃な土:火山の恵みである黒ボク土。 この三拍子がそろって、毎日の一口が、体にやさしく、心にうれしい。そんなお団子を目指しています。
6. 生産者さんと、これからも

私たちは生産者さんと顔が見える関係を大切にし、品質・栽培方針・収穫後の扱いまで、対話と改善を続けています。夜久野の米づくりを応援する「田んぼオーナー制度」といった取り組みも広がっており、地域と一緒に未来へおいしさをつないでいきます。